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「話し合いの型」を共有する意義

 『話し合いの型』を共有すると、話し合いにかけている労力が減り、かつ話し合い後の行動につながりやすくなる。結果として、成果が出やすくなる。

 

ここ数年、とても実感していることの1つです。

 

『話し合いの型』が共有されているとは?

例えば、「いまから新商品・新事業創出のための企画・アイデア出ししましょう!」と言うと、

  • 批判・否定はしない
  • 意見の質より量を重視する
  • 自由な発想、突飛な発想を歓迎する
  • 発散思考で考え、話を広げる

という話し合い方に自然となる。

その会議に参加するメンバーがブレインストーミング法を知っていて、かつ使いこなせている。

 

例えば、「チームとして重要な意思決定の前に、みんなの意見を聴きたい」と言うと、

  • 自分の気持ちを率直に話す
  • 何のために、だれのためになど、目的を確認する
  • 言葉の意味を確認し、共通認識にする
  • 自分達が大切にすべきことは何か?優先すべきことは?など、価値基準を共有する

という話し合い方に自然となる。対話(Dialog)の価値や意味を理解していて、その時間を大切にしながら話し合うことができる。

 

ということです。

 

『話し合いの型』が共有できているチームは、話し合いの目的・狙いによって、自分の話し方や頭の使い方を使い分けられるようになります。

 

『話し合いの型』が共有できていないと・・・

例えば、創出のための企画・アイデア出しで、

  • 誰かのアイデアを否定する
  • リスクに焦点を当て、できない理由をたくさん挙げる
  • どれだけ話し合っても結論は一緒というスタンスで、話題の方向性を絞ってしまう

のようなスタンスで話す人がいたとします。

すると、出したアイデアが否定されることで困惑したり、発言が少なくなったり、自分の持論を主張し続ける人がでたりして混沌とした場になってしまいます。

とても疲れるのに話し合いの目的・成果が達成できない・・・というようなことが起こります。

そのような話し合いが長く続くと、話し合い自体を避けるようになったり、参加しても発言しない方が良いと思ってしまったりする。

そうなると、チームであることの意義が薄れてしまいます。

 

『話し合い』の質は、生産性に直結する

話し合いなしに進められる仕事はほとんどありません。仕事において、話し合いに使う時間は膨大です。会議のみならず、メールやSNSのやり取りも話し合いであることを考えると、1日の半分以上を話し合いに使っている人も少なくないはず。

 

組織全体で『話し合いの型』を共有ことで、コミュニケーションコスト(意思疎通に必要な労力)が大きく下がり、パフォーマンスが向上する。

 

これは、家族であっても、地域コミュニティであっても、仕事上の組織であっても変わらない原理原則だと考えています。

 

  •  2013年の日本の労働生産性(就業者1人当たり名目付加価値)は、73,270ドル。
  • 前年度水準から1,423ドル上昇したが、順位をみるとOECD加盟34カ国中第22位で前年と変わらず、主要先進7カ国では1994年から20年連続で最下位になっている。

日本の生産性の動向 2014 年版」公益財団法人 日本生産性本部

 

というデータもあります。つまり、日本は労働生産性が先進国で一番低いということですが『話し合いの型』が共有できていないことでコミュニケーションコストが高く、結果として労働生産性を下げている。そう感じています。

 

まずは代表的な4つの型を身につける

 

自分の気持ちや考えを率直に話せる関係をつくるために欠かせない会話(conversation)

 

対立軸を明確にし、お互いの意見をぶつけ合いながら意思決定する討議(debate)

 

目的・意味・価値を明らかにし、深いところでつながりを見出すうえで欠かせない対話(Dialog)

 

参加者全員が意見を出し合い、そのメンバーだからこその意思決定をする議論(discussion)

 

これら代表的な『話し合いの型』をチームで共有することで、その時その状況に合わせて必要な話し合いができるようになります。

 

例えば、

 

プロジェクトの立ち上げ・スタート時には会話と対話を十分に行う。メンバー1人ひとりの想い・考えを共有し、そのうえでプロジェクトの目的・意義・価値基準を共有する。それから議論を始める。

 

毎朝の朝礼は、会話と議論を意識し、個々人の自己開示を促すような質問を投げかける。ある程度皆が話せた段階で、その日の業務のポイントを共有し、意思決定が必要な場合は全員の意見を聞いたうえで決める。

 

というようなイメージです。 

 

そんな話し合いが自然になされるようになると、働きやすくなり、かつやりがいも生まれてきます。

 

『話し合いの型』を共有することは成果に直結し、働きがい生きがいにもつながる。

そう実感しています。



 

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