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現代に求められる意思決定法

早稲田大学マニュフェスト研究所 人材マネジメント部会

昨日は(も)とても暑い一日でしたが、さらに熱い方々が集うイベントに参加してきました。

 

【10周年記念】

組織変革を担うリーダーを育成する人材マネジメント部会・夏季シンポジウム2015

「人材マネジメント部会の本質と自治体経営のあり方を考える

〜部会10年間の軌跡&未来への展望〜」

 

このイベント、タイトルの通り今年で10周年となる部会の活動を振り返り、新しい展望を描くためのもので、今回初参加の私にはたくさんの気づきと学びのあるイベントでした。

 

10年間の変遷、先輩達が積み上げてきたものの重み、先輩幹事や参加された方々のすごさ・・・

終日刺激を受け続けた結果、帰路はぐったり。電車の乗継に失敗したりしながらようやく家にたどり着きました(苦笑)

 

 

※出馬さんと鬼澤さんの対話。尊敬するお二人の話は深く考えさせられることが多く、2時間ぐらい語り合ってほしいな~と思って聴いていました。

※イベントの内容は鬼澤さんのブログをご参照ください。

 

つくば市総合運動公園の是非を問う住民投票の日

さらにこの前日は、私の住むつくば市で住民投票がありました。 

結果はさまざまなメディアで報じられていますが、

 つくば市総合運動公園基本計画と市費の支出の賛否を問う住民投票は2日、市内74カ所で投票が行われた。同夜、同市金田の桜総合体育館で開票した結果、「反対」が6万3482票、「賛成」が1万5101票で、反対票が80・8%を占めた。市原健一市長は「白紙撤回についても考えざるを得ない」と述べ同計画の大幅見直しは必至となった。

 投票率は47・30%で、2012年10月行われた前回市長選の投票率54・54%を7・24ポイント下回った。当日有権者数16万7589人だった。

常陽新聞より引用:http://joyonews.jp/smart/?p=10697

 

となりました。

 

この住民投票という出来事と、人材マネジメント部会のイベントを通じて改めて考えさせられたテーマがあります。それが「現代に求められる意思決定法」というものです。

 

意思決定法

ある集団が何かを決めようとするとき、一般的には次のような方法があると言われています。

 

独断・・・ある権限を持つ人がひとりで決めること
説得・・・ある権力を持つ人が周囲を説得して決めること
調停・・・第三者が調整役となり異なる意見の妥協点をみつけて決めること
多数決・・・賛否を取り、多い方の意見で決めること
合意・・・全員が納得する一つの意見をつくり合意すること

 

 

意思決定のスピードで考えると、独断が最も速く、合意形成には膨大な時間を要します。

ですので、企業経営においては、独断もかなり使われている意思決定法です。また、シンポジウムに参加された方々のお話から、行政でも独断による意思決定は少なくないことを再認識しました。

 

個人的には、独断による意思決定が悪いものだと思っていません。優れた1人のリーダーが、周囲の反対を押し切って決断したことで、その集団や世の中が良い方向に進むこともある。歴史上、そんなこともよく起こります。あくまで、優れたリーダーであることが前提ですが・・・

 

しかし、独断による意思決定だけを続けると、チームメンバーは自分が疎外されているような気持になったり、納得いかないことをやるケースが増えます。結果としてその集団がバラバラになってしまい、意思決定をしても思うように進まなくなる。そんな集団が世の中に存在するのも事実です。

 

 

多様性を尊重した意思決定

合意形成には膨大な時間がかかります。これは、私たち一人ひとりが違う人生を歩んでいることに起因します。

 

生まれ持った特性、学んだこと、経験したこと、大切にしている価値観、目指す将来像・・・など、突き詰めていくと一人ひとり違っているのが自然なことです。

 

現代社会は、より多様性が増していると言われています。

 

誰もが自由に情報を集めたり、発信できる時代となった。

それにより、以前よりも自分の意志をはっきりと持っている人も増えた。

 

 そのような状況の中で、自分の意志がまったく反映されないまま、物事が決まっていく。それはときに耐え難いストレスとなります。

 
では、どうすれば良いのか?

 

個人的にこれまでの経験から、

  • 日常の対話を増やし、相互理解や信頼関係を築くことに時間を投資すること。独断の納得度を高める土台を築くこと。
  • その意思決定が影響する人々の意見に耳を傾け、認識を共有し、合意形成を目指した議論に時間を投資すること。
  • 相互理解や合意形成を効果的に行うための仕組み(システム)をつくること。仕組みづくりに投資すること。
  • 一人ひとりの話し合いの技術を高め、話し合いの場の効率性・効果性を高めること。スキルアップに投資すること。

などが重要だと考えています。

 

一言でいえば、コミュニケーションに時間とお金を投資する。ということです。

 

機会があれば、この「コミュニケーションに時間とお金を投資する」の具体例を書いてみようと思います。



 

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