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マネー資本主義と里山資本主義

2014年3月23日。

快晴のつくばで開催した、第1回 藻谷浩介さんと行くつくば街歩き&里山資本主義講演会。

 

藻谷さんの目に映った今のつくば市。そして、そこから発想された過去・未来のつくば市に関するお話は楽しくも深く考えさせらる(自分の在り方を)内容でした。

 

その中でも特に印象的だった『マネー資本主義と里山資本主義』の対比部分についてご紹介しつつ、個人的な考えをまとめてみようと思います。

 

マネー資本主義最大の問題は『未来/次世代からの搾取』!?

『マネー資本主義には、粗暴バージョンと知能バージョンがある』

と藻谷さん。

 

粗暴バージョンとは、他者/多集団から奪い取るような行為を指しているそうです。

 

一時流行った「勝ち組/負け組」という言葉がその象徴的な例でしょうか。勝ち組は、ある意味負け組から詐取している。量が限られているものを均等割りするのではなく、実力によって公平に分けようとすると、どうしても多くもらえる人と少なくなってしまう人が出てしまう。私なりに解釈するとそのようなお話でした。

 

そして未来/次世代から搾取する知能バージョン。一見すると、粗暴バージョンより紳士的で、誰かから奪い取るように見えないもの。例えば、地下水をくみ上げすぎて枯渇させ、陥落事故や周辺の生態系に悪影響を与えるケースや、長期的に見て維持管理が難しく、未来の大きな負債となるような公共事業がそれに該当します。

 

意図的にやっている場合は藻谷さんのおっしゃるような知能バージョン。一方、悪気なく「未来/次世代からの搾取」をしてしまっているパターンもあると感じています。

 

今の自分たちにとって楽で快適なことは、未来を生きる人たちにとって負債となってはいまいか?

 

という自問自答が、常に必要なんだな・・・と、藻谷さんのお話を聞きながら考えていました。

 

未来を生きる子供たちの為に、今の自分たちがどう生きるのか?負債となるような開発や浪費を極力抑え、資源となるような自然環境や多様性を残していく。そんな生き方を改めて模索しよう。そう再認識できたお話でした。

 

里山資本主義は、『自給自足の推進』ではない

里山と聞くと、

 

素朴・自然・田舎・質素・自給自足・不便・手間暇がかかる・耐え忍ぶ

 

などを連想される方が多いようです。

 

しかし、藻谷さんの提唱されている里山資本主義はちょっと違うようです。

 

『なんでも自給自足する。つまり昔ながらの生活に戻ろうということではありません。最新の技術を生かし、循環・再生が可能な範囲で、ほどほどに稼ぎ、楽しむということなんです』

 

と藻谷さんはおっしゃいます。

 

これは私も非常に共感するところで、現代社会と比べて、不便で生きにくさを感じる昔の生活に戻ろう!と声高らかに叫んでもそうなることはないと考えています。歴史上、そのようなことが長く続いた例はありません。

 

里山の美しさや自然からの学びなどを教授しつつ、生活の便利さや快適さは維持できる。

 

そのようなものでないと、社会が変わるほどのインパクトにはならない。

 

効率・利便性・楽しさ・美しさなどという要素がないと、多くの人が共感する活動にはなり得ない。

 

そう実感しています。

 

里山で生まれ育った私は、自然の持つ美しさや面白さ、厳しさや温かさがなんとなくわかります。

 

そして、それらはとても価値あるもので、お金では買えないものだと感じています。

 

そもそも、里山は人間が自然と共存共栄するために考え出したシステムです。

 

2000年以上の歴史を持つその取り組みに、現代の最新技術を取り入れ、新しい時代の里山を創っていく。

 

一人でできることは限られますが、多くの同志の皆さんと一緒に、そんな活動ができればな~と考えています。

 

新しい時代の里山を創る活動に興味ある方は気軽にお声掛けください(^^)



 

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