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面接対策あれこれ・・・

卒業までに就職先が決まらなかった方々、あるいは再就職を希望される方々向けに研修を担当することがあります。

 

その際、かなりの頻度で話題となるのが「面接官からこんな質問をされたらどう答えればよいですか?」という類のものです。

 

筆者自身、これまでに2,000名を超える方々の面接を担当しました。また、自分自身が面接された経験も数十回あります(転職時には、多種多様な企業の面接を受けるようにしていました。もちろん、希望する求人案件に対してです)。今日は、その経験から言える「真の面接対策」について考えてみます。

 

面接の練習に時間を費やすなら

面接する側、される側、どちらの立ち位置からみても、質問に対してどう答えるか?というトレーニングは効果的ではありません。

 

「ある先生から、『最後に何か質問はありますか?と聞かれたら、御社を上場させるために頑張ります!と力強く言え』と言われたんですが、本当にそれで良いのでしょうか?」

 

「『5年後、どうなっていたいですか?と聞かれたら、マネージャーになりたいです!と答えなさい』と教えられたんですが、正直ピンとこなくて・・・」

 

 などの相談も受けます。Aという質問にはBと答えなさい!という類のものは、何度か面接官をされた方なら簡単に本気で言っていない事を見抜きます。そのようなセリフをうまく話せるようになる練習ほど意味がないものはない。と筆者は考えます。

 

 

真の面接対策とは?

二宮尊徳は、農民出身でありながら、江戸城に集った他の殿様達(厳しく礼儀作法について躾けられている人々)と比べても全く遜色がなかったと言われています。表面的なテクニックばかりでなく、内面を磨き続けた人物は明らかに違いがわかります。それは年齢ではなく、本気度の違いです。

 

本気で取り組んだ一週間は、いやいや取り組んだ一か月に勝る。これも不変の真理です。

 

 同じ時間をかけるなら、自分のあるべき姿・ありたい姿(Vision・Mission)について深く考えたり、大切にしたい価値観(Value)、行動指針などを定めること。あるいはその企業について深く知るために、インターネットを駆使しして調べ、できれば商品やサービスに触れてみるなど、自分と相手を深く知ることに時間を費やすこと。

 

また、自分自身の表情や仕草などの見た目や、使う単語・言葉づかいなどをありたい姿に近づけるためのトレーニングも効果的です。

 

日常、否定的な言葉ばかり使っている方が、面接の場のみ前向き・建設的な言葉を使うと面接官側も違和感を感じます。使い慣れていない言葉を使っていることが伝わるのです。仕草も同様です。

 

面接の場だけを想定したトレーニングではなく、採用後まで考えた上で必要だと思えるものに時間を費やすこと。それが、結果として企業が必要とする人材に近づくことになります。なにより、自分に自信を持てるようになります。

 

 

面接の真意

そもそも、何のために面接をするのでしょうか?

 

企業側からみると大きく二つの目的があります。

  • 自社の理念・風土などに合った人材かどうか?を見極めるため
  • 自社の成長に貢献できる、あるいは必要としている知識・スキルを身につけているかを見極めるため

つまり、相性・適性・能力を見極めるために行うのが面接である。それは、企業側にとってだけでなく面接する側にとっても同じはず・・・

 

 よき縁を求めるのなら、自分自身がよき縁とならねばならぬ

 

と昔の人は言いました。こんな会社で働きたい!こんな人たちと一緒に働きたいと思ったら、まずは自分がそうなるように努力すべきということです。

 

面接の場のみで有効な、表面的なテクニックに時間を費やすことは、表面的な部分でしか人を観ない企業へ就職することにつながります。

 

 どんな企業で、どんな人たちと一緒に働きたいのか?そんな人たちに囲まれるために、自分自身はどうあるべきなのか?を考え、日々の言動、立ち振る舞いをそれに近づけていく努力が真の面接対策である。

 

そう実感しています。



 

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