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コミュニティマネージャー養成

先日、こちらの記事で紹介したコミュニティマネージャーですが、一般社団法人Co-Createとして本格的に養成のための活動を開始することとなりました。

 

コミュニティマネージャーとは?

一般的な、先行している国や企業の定義を参考としつつ、地域活性化や街づくりへの貢献を目指している団体らしい定義を改めて考えた結果、次のようになりました。

ソーシャルメディア、SNS(Social Networking Service)の登場によって、コミュニティ(※1)のあり方が変化しつつある現代社会において、オンライン/オフライン双方のコミュニティを創り、あるいは育て、発展させることを使命とする。本質的には変わらないが、特に非営利組織で求められる知識・スキルを有した人材に重きを置く。

 

※1 ここでは、何らかの共通項(同じ地域、あるいは同じ趣味、同じ目的など)を持ち、複数の人が参加するグループを指す。

 

 

コミュニティマネージャー 4つの役割

次に、コミュニティマネージャーに求められる役割について考えました。大きく分けて次の四つになります。

  • コミュニティの目的・目標達成のために、参加されている方々の対話・議論を促し、多様性を尊重しながら一体感を醸成していく。
  • コミュニティ内での対話・議論から生まれるセレンディピティ(serendipity:偶然の発見)やアイデアを記録し、共有し、 新しいコミュニティの創造につなげる。
  • コミュニティに参加する人々に、気づき・学びなど自己成長につながる機会を提供する。
  • コミュニティに参加している人々の相互理解が深まり、良好で継続的な関係性が築けるような空間を提供する。

 

 

コミュニティマネージャーに求められる知識・スキル・姿勢

前回、「コミュニティマネージャー 五つの条件」としてまとめた内容を見直し、より具体的にしました。

 

 

1.高度なコミュニケーションスキル(CS:Communication Skill)

 コミュニケーションは、元々”共有”を意味する言葉です。つまり、一方的な発信や受信ではなく双方向のやり取りによって考え・想い・感情などを共有する。これは、リアルなコミュニケーションであっても、ソーシャルメディアやSNS(Social Networking Service)上でのコミュニケーションであっても原理原則は同じです。ただし、Web上のコミュニケーションは文字によるものが大きく、また記録に残りやすく、多くの人に見られやすいという特徴がありますので、ある意味ではリアルのコミュニケーション以上に配慮が必要です。

いずれにしても、相手にわかりやすく伝えるスキル、相手の伝えたいものを聴き取るスキル、論理的なコミュニケーションと感情的(共感・感動など感情要素を大切にした)なコミュニケーションを状況に合わせて適応できるスキルが求められる。筆者自身、さまざまなリアル・Web上でさまざまなコミュニティと関わる中で実感していることです。

 

  • 相手にわかり易く伝える技術(論理的、体系的、要約、図解など)
  • 相手の伝えたい事、思いを聴き取る、引き出す技術(共感、傾聴、質問)
  • 人間理解(志向性・価値観の多様性、言語・非言語のコミュニケーションなど)
  • 人間理解(共感・感動とは? 炎上のメカニズムと対応策)
  • リテラルコミュニケーション(文字による意思疎通)のポイント

 

2.ファシリテーションスキル(FS:Facilitation Skill)

広義のコミュニケーションスキルに含まれてしまうスキルだと思いますが、ここでは一対一のコミュニケーションと多対多のコミュニケーション時に求められるものを分けて考えます。つまり、「1.高度なコミュニケーションスキル」は主に一対一を想定したものとし、ファリシテーションスキルは多対多を想定した場合に求められるスキルと定義します。ある程度のグループになると、全体のコミュニケーションを上手に導く役割が必要となります。さまざまな手法を駆使し、対話と議論を使い分け、全体での合意形成に導く役割。リアルのミーティングや会議の場に限らず、Web上のコミュニティ(facebookグループや掲示板など)にもファシリテーター役は必要です。多種多様な価値観・意図を持った人々がソーシャルメディアの登場によって気軽にコミュニケーションを図れるようになりました。その違いを上手に活かし、新しいものを生み出していく流れを作りだすスキル。これからの時代のリーダー、マネージャーには必須の力ともいえます。

 

  • 内容(コンテンツ)と流れ(プロセス)を作り出す技術
  • 対話を促す技術
  • 議論を促す技術
  • コンフリクト(対立)の解消をするための視点
  • コンセンサス(完全合意)を創りだすための技術

 

 

3.ソーシャルメディアの知識・スキル(SMS:Social Media Skill)

ブログ、Twitter、facebook、YouTube、Ustreamという主流のソーシャルメディアから、LINE、Pinterestなど比較的新しいソーシャルメディアまで、それぞれの特徴や基本機能を理解し活用できる力。全てを満遍なくと言うよりは、得意分野を持ちながら他のソーシャルメディアについても本質を理解している。次々に生み出されるソーシャルメディアを毛嫌いすることなく、その特性や動向を見極めて受け入れていく。そんなスタンスと能力が求められます。

 

  • 主要ソーシャルメディア(ブログ、facebook、Twitter、Ustream等)の特徴と活用法
  • メディアミックス(ブログ×facebook、ラジオ×Twitterなど)の事例と応用法
  • プライバシー、著作権に関する基本的な知識、失敗例の共有
  • 先行事例の研究、透明性・即時性の原則について

 

4.マーケティングに関する知識・スキル(MS:Marketing Skill)

いま、顧客が、社会が真に求めているものはなんなのか?を調査・分析から考え抜き、コンセプト(誰に、何を提供するのか?)を定義し、コンセプトに沿った情報発信を行う。

オンラインとオフラインを組み合わせ、どのように認知してもらい、行動に結びつけるかをデザインする。そのような広義のマーケティングに関する知識・スキルもコミュニティマネージャーには求められる。これも実感するところです。facebookページを運用しているが、まったく盛り上がらない(話題にしている人が増えない)のは、コンセプトが不明瞭であったり、一方的で利己的な情報発信ばかりとなっているケースが散見されます。そのような観点からも、コミュニティマネージャーには、基本的なマーケティングに関する知識・スキルが求められます。

 

  • コンセプト(だれに、なにを)の重要性理解と定義
  • マーケティングの基本(マーケットイン発想、ターケティング、ポジショニング、セグメンテーションなど)
  • CRM(Customer Relationship Management)とOne to One Marketingについて
  • ソーシャルメディア活性化サイクル

 

 5.マネジメントスキルと三方良しの姿勢(CSV:Creating Shared Value)

近江商人の三方良し(売り手良し、買い手良し、世間良し)という姿勢。江戸時代から現在に至るまで、この姿勢を貫いている企業だけが生き残っていますが、これからは益々その傾向が強まると考えています。ソーシャルメディアの登場で個人の発信力が増したことにより、自分の利益だけを追い求める姿勢やエゴからくる不誠実さが、それによって嫌な思いをした人から瞬時に多くの人々に伝わる時代となりました。そのような事例は国内外を問わず快挙にいとまがありません。

CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)という言葉があります。従来のCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)から一歩進んだ概念と言われていますが、そもそも企業活動の原点は共通価値の創造(三方良し)にあると考えています。コミュニティマネージャーに求められる姿勢も同様であり、その上にコミュニティをマネジメントしていくためのスキルが求められます。

 

  • マネジメントとリーダーシップの違いと本質
  • コミュニティの構築の軸となる目的・目標・指針の意味と定義
  • ソーシャルシフトの時代に求められる真摯さについて
  • CSR(企業の社会的責任)からCSV(共有価値の創造)へ
  • 効率性・効果性、先義後利、士魂商才について

 

コミュニティマネージャー認定制度

 

実務

経験

CS

FS

SMS

MS

CSV

上級コミュニティマネージャー

(全5回の講座+実務経験で認定証を発行)

初級コミュニティマネージャー

(全5回の講座で認定証を発行)

コミュニティサポーター

(半日の講座で受講証を発行)

 

 

以上のような内容でスタートを切り、リーンスタートアップに倣って改善・改良を積み重ね、さまざまなコミュニティで活躍できる人材の育成に貢献していきます。

 

ご興味のある方は、気軽にお問い合わせください。



 

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