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身だしなみとオシャレの違いと本質

こうげんれいしょくすくなしじん
巧言令色鮮なし仁   學而第一

 意訳

自分をよく見せようとして言葉を飾り、表情や身振りを取り繕っている人は仁の心(思いやりや優しさ)が少ない表れである。

 

見た目・スキルと姿勢・態度
  • 相手に自分の考えを伝えるために、表情やスピーチの練習をする
  • 第一印象を良くするために専門家にコーディネートしてもらう
  • チームをうまくまとめるためにコーチングを学ぶ

これらは、ビジネスの場では当たり前のように行われていることで、最近ではより重要視されてきている印象があります。たしかに人は、見た目や話し方に大きく影響されてしまうこともあります。その為、相手に不快感を与えない身だしなみも重要です。

 

孔子は上手に話すことや身なりを整えることを否定しているのではありません。その背景にある姿勢・態度に注目し、仁の心の大切さを説いています。

つまり、

  • 自分の説得力を高め、高い業績を出すために表情やスピーチの練習をする
  • 自分の個性を出す、自分をしっかり主張できるように専門家にコーディネートしてもらう
  • 自分にとって都合良く相手を動かすためにコーチングを学ぶ
 
のではなく、
  • 相手と良好な関係を築くために、自分の考えや思いをしっかり伝えられるように表情やスピーチの練習をする。
  • 相手に不快な思いをさせない、見た目に囚われず対話に集中できるように身なりを整える。
  • メンバーの長所を伸ばすため、チーム全体が健全に成長していくためにコーチングを学ぶ。
 
という「自分ありきではなく、相手を想う心が動機であれ」ということです。

 

動機善なりや

人によってその強さは異なりますが、人は誰しも「周囲から良く見られたい」「認められたい」「たくさんモノやお金がほしい」などの欲求を持っています。しかし、その欲求が強くなりすぎると、相手を思いやる心や相手の立場になって考えることが出来なくなってしまいやすいもの。

我に囚われている状態になると人は周囲が見えなくなります。相手に好印象を持ってもらうはずの身だしなみが、自己主張のためのオシャレになってしまう・・・

 

「動機善なりや」。私は、企業経営をする上で、こういうことを常としています。

それは、新しい事業に展開する場合などに、「動機善なりや」ということを自らに問うのです。何かをしようとする場合、自問自答して、自分の動機の善悪を判断するのです。

善とは、普遍的に良きことであり、普遍的とは、誰から見てもそうだということです。自分の利益、都合、格好などだけでものごとは全うできるものではありません。その動機が自他ともに受け入れられるものでなければならないのです。

「心を高める、経営を伸ばす」稲盛 和夫 著より

 

と稲盛さんもおっしゃっています。

 

話し方や表情の練習、身だしなみを整えることも大切ですが、相手を思いやる心を日々磨きたいものですね。



 

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